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 東京で感染拡大が懸念されている新型コロナのN501Y変異ウイルスで、基礎疾患がない若年層の患者でも重症化するケースがあることが分かりました。

 20代の男性患者の肺のCT画像です。入院の4日後には左右の肺に白い影がはっきりと写っています。

 東京・品川区の昭和大学病院によりますと、この20代の男性は3月下旬に出張先の関西方面で感染したとみられ、基礎疾患がないため宿泊療養を指示されて自宅で待機していました。


ただ、熱が39度台になるなど症状が悪化し、発症から4日で入院しました。

 病院独自の検査で変異型のN501Yへの感染が判明し、発症から9日目には症状が急速に悪化して酸素投与が必要になったということです。

 昭和大学病院の相良博典院長は「(患者には)喫煙歴があるものの期間が短く、重症化はN501Y変異株の強さに起因していると考えるのが妥当だと思う」として、若い世代への感染対策を呼び掛けています。